‘οσον ζησ   φαινου・
「生きている限りは  輝いていて下さいね」

例えば、死んでいく「わたし」から
「わたし」の目の前で 輝きを失いかけている「あなた」へ・・・
明るく・・・


μηδεν ‘ολωσ συ   λυπου・
「あなたは決して決して  悲しんではだめですよ」

「わたし」から悲しみに沈む「あなた」へ・・・

「決して(してはだめですよ)」「決して」「あなたは」と
強調語を3つも繰り返したうえで
「悲しんではだめですよ」と語りかけます。

「絶対、絶対、絶対、
 悲しんでなんかいたらだめなんですからね!」という、
「悲しんではだめですよ」という命令文の3連発の強調です。

「悲しんではだめですよ」(*)のところの旋律、
「Σ ΟΦ」(Σの上に横棒)が、
何か目の前にいる「あなた」の
心のひだに訴えかけるような感じです。

(*)λυπου リュープー(λυπεω)悲しめ
(現在形 命令法 中動態 二人称単数)


■προσ ολιγον εστι   το ζην・
「僅かなんですから  生きている時間は」

「生きている限りは」といっても、人生は短いんですよ・・・

「人生は(το ζην)」のところで、もう一度、
「Σ ΟΦ」(Σの上に横棒)という
悲しげな旋律が繰り返されます。


■το τελοσ  ‘ο χρονοσ απαιτει.
「終りを  時間は 求めているんですから」
「貢物を  時間は 求めているんですから」

「わたし」のことばが途切れます・・・

「終りを時間は求めているんですよ・・・」
「成果物を時間は求めているんですよ・・・」

だから・・・生きている限りは・・・