TLG閲覧ソフトディオゲネス使用手順


ディオゲネスは無料の古典テキストの閲覧ソフトです。
Thesaurus Linguae Graecae(TLG)のギリシア語テキストをブラウザで閲覧し、テキストをワンクリックするだけで直ちに全ての単語についてその語形分析を確認し、 Liddell-Scott-Jones Lexicon of Classical Greekを引くことができます。このソフトはGNU General Public licenseに基づいて進化させ、再配布することが奨励されています。

ウインドウズ、ユニックス、マックOSXで使うことができます。ユニックス、マックOSXでの使用の詳細に関しては以下を参照してください。
http://www.dur.ac.uk/p.j.heslin/diogenes/

以下はウインドウズ上のインターネットエクスプローラーで使用する場合のセットアップの手順です。

1.ウインドウズ上で動くパールであるアクティブパールをインストールして、ウインドウズを再起動します。
http://www.activestate.com/

2.ディオゲネスを適当な場所にダウンロードして解凍します。(Windows MSI、差し当たりはベータ版でない方がいいでしょう)
http://www.dur.ac.uk/p.j.heslin/diogenes/download/

3.解凍したファイルを使いやすい場所に移動します(例えばCドライブの直下など)。そしてCDROMドライブに何かCDROMを入れてから、ディオゲネスフォルダの中のセットアップファイルをダブルクリックします。するとCDROMドライブの場所その他様々な設定を保存したdiogenes.iniファイルが生成されます。ここを変更すればディオゲネスで開くべきCDROMの名前など、設定を変更できます。

4.ディオゲネスフォルダの中のDaemon.plフォルダをダブルクリックすると、DOS窓(ディオゲネスのサーバー)が開きます。このDOS窓はディオゲネスを使っている間は開いていなければなりません。そして、TLGのCDROMを入れて、http://localhost:8888 を指定してブラウザを開くと、そのブラウザを通してTLGの様々なギリシア語テキストが閲覧・検索などができます。

5.しかし、これだけではまだ文字化けしてしまいます。Unicodeのギリシア語を表示するためにはUnicode Fontを使えるようにしなければなりません。まだ使えないようでしたら、Office 2000のCDROMを持っている場合、CDROMドライブに入れて、Office 2000のセットアップのofficeツールのインターナショナルサポートのユニバーサルフォントを選ぶとArial Unicode MSというUnicode Fontを使うことができるようになります。持っていない場合は、Arial Unicode MS等のUnicode Fontを手に入れて、コントロールパネルのフォントフォルダからインストールして試してみます。

6.ブラウザのフォントの設定をします。
例えば、ツール>インターネットオプション>フォント>UTF-8

設定ファイルDiogenes.iniにもUTF-8を使う旨設定しておきます。


7.使うときにはディオゲネスフォルダの中のDaemon.plファイルをダブルクリックしてhttp://localhost:8888 を開きます。Daemon.plファイルはショートカットを作ってデスクトップやツールバーにでも置いておくと使いやすいでしょう。