○古典の継承者たち : ギリシア・ラテン語テクストの伝承にみる文化史
/ L. D. レイノルズ, N. G. ウィルソン著 ; 西村賀子, 吉武純夫訳. -- 国文社, 1996
Scribes and scholars : a guide to the transmission of Greek and Latin literature
/ by L.D. Reynolds and N.G. Wilson ; : hard, : pbk. -- 3rd ed. -- Clarendon Press, 1991

目次

序文

第一章 古代
 1 古代の書物
 2 ムーセイオンの図書館とヘレニズム時代の学問
 3 ヘレニズム時代のその他の研究
 4 共和政ローマの書物と学問
 5 帝政初期の発展
 6 2世紀の擬古主義
 7 概要と注釈書
 8 巻子本から綴本へ
 9 西ローマ帝国における四世紀の異教とキリスト教
10 覚え書き

第二章 東のギリシア語圏
 1 帝政ローマの学問と文学
 2 キリスト教会と古典研究
 3 ビザンツ時代初期
 4 オリエントにおけるギリシア語テクスト
 5 九世紀の古典復興
 6 ビザンツ時代後期

第三章 西のラテン語圏
 1 暗黒時代
 2 アイルランドとイングランド
 3 アングロ・サクソン人の宣教師たち
 4 イギリス諸島が古典テクストに与えた影響
 5 カロリング時代のリバイバル
 6 カロリング風小文字体の発展
 7 カロリング時代の図書館とラテン語の古典
 8 カロリング時代の学問
 9 カロリング文化の黄昏
10 モンテカッシノ修道院の復興
11 12世紀ルネサンス
12 スコラ哲学の時代
13 中世の西ヨーロッパにおけるギリシア語

第四章 ルネサンス
 1 人文主義
 2 最初の人文主義者たち
 3 人文主義の充実――ペトラルカとその時代
 4 コルッチオ・サルターティ(1331-1406)
 5 大いなる発見の時代――ポッジオ(1380-1459)
 6 15世紀におけるラテン研究――ヴァラとポリティアヌス
 7 ギリシア語学――外交官と亡命者と本の収集家
 8 15世紀におけるギリシア研究――ベッサリオンとポリティアヌス
 9 ギリシア語テクストの最初の印刷本――アルドゥス・マヌティウスとマルクス・ムスルス
10 エラスムス(1469頃-1536)

第五章 ルネサンス以降
 1 反宗教改革とルネサンス最盛期のイタリア
 2 フランスにおける人文主義と学問の始まり
 3 16-17世紀のネーデルラント
 4 リチャード・ベントリー(1662-1742)――古典学と神学
 5 古文書学の起源
 6 ルネサンス以降に発見されたテクスト
 7 エピローグ

第六章 テクスト批判
 1 序
 2 テクスト批判の理論の発展
 3 校合の系図理論
 4 系図法の限界
 5 個々の写本の時期と価値
 6 間接的伝承
 7 他のいくつかの基本的原則
 8 テクストの毀れ
 9 伝承の流動的諸形態――技術書と大衆文学
10 テクスト批判資料の慣行

結語

略語表

原注

訳者あとがき

写本索引

人名・作品名索引

事項・地名索引

図版ヘの注